シャッターアイランド Shutter Island 映画感想
シャッターアイランド Shutter Island 映画感想
★★★★★
2010年製作 138分 アメリカ PG12
※この先、少し映画の内容に触れています。
はるか昔、初めて「タイタニック」を観たときから
ずっとレオナルド・ディカプリオのファンです。
なんてったって彼が出ている作品、全部おもしろいのです。
シャッターアイランドはどんでん返しがすごいと有名な作品ですが、
最後まで観て、全部の謎が解けたときの感動は今でも覚えています。
舞台は、犯罪者のみが収容された精神病院。
孤島にあり、絶対抜け出せないはずのその病院から一人の女性が脱走します。
その事件を捜査するために
連邦保安官のテディとダニエルが訪れるところから物語が始まります。
聞き込みを続けていくうちに、テディは何かおかしいと気づき始めます。
女性は鍵のかかった部屋から裸足で消えたとのこと。
なのに
院長や看護師、他に収容されている患者たち
誰一人その女性が逃げたところを見ていないというのです。
きっと計画的に逃がしたに違いないと、テディは疑いながら捜査を進めますが・・・
途中、亡くなったテディの奥さんがフラッシュバックしたり、
幻覚を見たり、謎が多いシーンがたくさん出てきます。
テディがここは怪しいと思いながら精神病院で奮闘する中、
観ている側も「え?」「あれ?」となり混乱の連続・・・
今思えば全部伏線だらけ。
もう一度観て回収していくと、本当によくできているなと感心します。
見ごたえしかないです。
ラストを予想できた人いないんじゃないかなあ。
脚本もさることながら、
やっぱりマーティン・スコセッシ監督は面白い作品を作りますよね。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とのふり幅・・・!!
V.I.P. 修羅の獣たち 브이아이피 映画感想
V.I.P. 修羅の獣たち 브이아이피 映画感想
★★★☆☆
2017年製作 128分 韓国 R15+
※この先、少し映画の内容に触れています。
観ている最中におもわず「え?!」と驚く作品はたくさんありますが、
これは特に驚きました。
え、そこでそうなるんだ・・・!と。
わたしはどんでん返しや予想を覆されるような展開がある映画がとても好きです。
この作品は、ある事件を軸に物語がすすんでいきます。
まず、4人の主要人物が登場します。
①女性だけを狙った連続殺人事件の容疑者
②その容疑者を捕まえようとする警察
③隠ぺいし、保護しようとする国家情報院
④恨みをはらすために復讐しようとする工作員
容疑者以外の3人はそれぞれ別の目的ですが、全員が容疑者を追っています。
なぜ、警察以外からも追われているのか?
それは容疑者が北朝鮮から亡命したエリート高官の息子だから。
その亡命は国家情報院とCIAがさせた、というわけです・・・
容疑者役のイ・ジョンソクの、狂気に満ち溢れた演技!
本当にすごすぎて嫌悪感でいっぱいになります。うまいです。
警察は、そんな容疑者を保護しようとする国家情報院にじゃまをされ苦戦します。
そこに突然現れた北朝鮮からの工作員の協力を得て、なんとか逮捕までこぎつけますが・・・
気づいたら最初から最後まで本当に集中して観てました。
終盤30分、展開に驚きすぎて放心状態・・・
あなたは誰が彼を捕まえると思いますか?
国家情報院役のチャン・ドンゴン、素敵すぎます。
韓国映画の奥の深さが大好きでたくさん観てきたのですが、
俳優さんたちの演技が本当にすごいです。
エリン・ブロコビッチ Erin Brockovich 映画感想
エリン・ブロコビッチ Erin Brockovich 映画感想
★★★★★
2000年製作 131分 アメリカ
※この先、少し映画の内容に触れています。
わたし、この作品大好きなんです。
最初に観たのはもういつかも覚えてませんが、昔DVDも買って何回も観てます。
何がそこまで魅力的かというと、
とにかくスカッとするからです。
そしてこの映画のストーリーの
1人の女性が大企業に対し訴訟を起こし、史上最高額の和解金を勝ち取った
という話が実話というところです。
冒頭、エリンは交通事故に遭い、その裁判で負けてしまいます。
その時裁判を担当したエドワード(弁護士)の事務所に押しかけ、
強引に働き始めるところからスタートします。
観ていくと本当に実感しますが、
エリンがとにかくやり手です。
PG&Eという大企業が、健康に有害なクロムを流していることを暴きます。
それにより、周辺の住民が病気など様々な問題に苦しんでいることが判明・・・
観れば観るほど、エリンがかっこよすぎるのです。強いし。
聞き込みをしていくうちに、感情移入して奮闘していく様子にとても魅了されます。
ここがすごい
・634名の住民の署名を集め、400人以上の原告団で起こした大訴訟だった
・勝訴した際のエドワードの取り分は40%、敗訴した際は0%
このブログを書く上で久しぶりに観たら改めて名作と実感。
ジュリア・ロバーツも魅力的です。
一見かたそうな話だなと思うのですが、テンポもよく展開もスカッとするのです。
少し前の作品ですが、いい作品はいつまでも色あせないですね。
映画ではないですが、最近すごく流行った韓国ドラマ「梨泰院クラス」
超スカッとします。最強です。
人は誰かが大きな壁に立ち向かう姿に惹かれるんですかね。
アリスのままで STILL ALICE 映画感想
アリスのままで STILL ALICE 映画感想
★★★★☆
2014年製作 101分 アメリカ
※この先、少し映画の内容に触れています。
この作品は何年か前に一度観たきりでしたが、
私の映画人生史上(?)とても記憶に残っている作品でした。
今まではNetflixやamazonプライムだけでしたが、先日とうとうU-NEXTにも加入・・・
観たい映画達をマイリストにぶち込んでいた時、久しぶりに発見してもう一度観てみました。
なんといってもジュリアン・ムーアの演技が素晴らしいです。
言語学者であったアリスが50歳という若さで若年性アルツハイマーを患い、
病と闘いながらもじわじわと進行していき、
かつての自分ではなくなっていく様子が描かれています。
ポイント
・家族性であり、もし家族が遺伝子を持っていた場合発症が100%
・早期発症だと進行も速い。アリスのように教育程度が高いとより速い
家族に打ち明け事実を受け止め闘う彼女でしたが、
日々病は進行していき、記憶をはぎとられていきます。
スピーチをするシーン、観た方はわかると思うのですが・・・
本当に胸をうたれました。感動。これしか言えません
I am not suffering. I am struggling.
(私は苦しんでいません。闘っているのです。)
映画冒頭のアリスと終盤のアリスは同じ人とは到底思えないほど変わっていて、
ジュリアン・ムーアの演技力は本当に圧巻でした。
彼女はこの作品でアカデミー賞の主演女優賞を受賞しています。
悲しい題材なのですが、描写がシンプルというか雰囲気が重すぎないというか
すごくよかった。
個人的には、リディア以外がリディアに任せっきりな気もしましたが
周りの立場になるとああなるのかなとも思います・・・
観たあと少し考えさせられるような作品はいいですよね。
最近でいうと「ムーンライト」「LION」はよかったなぁ。