ザ・ギフト The Gift 映画感想
ザ・ギフト The Gift 映画感想
★★★★☆
2015年製作 108分 アメリカ G
※この先、少し映画の内容に触れています。
サスペンス、スリラー大好きな私からすると見ごたえ抜群のこの作品。
言ってしまえばテーマは復讐です。
立場が変わればスカッとするけど、
主人公達の視点で観ているこちら側はとんでもなく後味が悪いです。
新居に引っ越してきた夫婦のサイモンとロビンは、
ある日1人の男と出会います。
彼はサイモンの学生時代の同級生のゴード。
久しぶりの再会。連絡先をもらい別れると、
後日、玄関には引っ越し祝いのギフトが。
ロビンはお礼にディナーをと、自宅に招きます。
少し変わっているゴードを
あまりよく思わないサイモンと、逆に受け入れるロビン。
そんな彼からまたギフトが届くようになります。
ロビンは彼をいい人だと信じて疑いませんが、
サイモンは「奴は学校で変人扱いされてた」と気味悪がります。
その後も何度も家をたずねてきたり、
自分の家に招いたりするゴードにしびれを切らし
もう今後は家に来ないでくれと頼むサイモン。
ゴードは関わりを一切断ちますが、
その後、奇妙なことが次々と起こり始めます。
池の鯉がみんな死んでいる、飼い犬がいなくなる、家の中で物音がするなど
度々悩まされていくうちに、精神が不安定になるロビン。
時間が解決していく、と乗り越えようとしていた矢先。
以前ゴードから届いた手紙には気になる文章が・・・
「過去のことは水に流そうと・・・」
はたしてこの言葉の意味とは?
なぜ彼はこの夫婦に付きまとうのか?
衝撃の事実と共に、ゴードの復讐が繰り広げられるのですが
私が感心したのはラストの展開。
ギフト(贈り物)が物語の鍵になっているのは気づくのですが、
それでもラストがあんなにゾッとするなんて思わなかった。
人の怖さを思い知る作品です。
なんてったってゴード、すごく穏やかで優しそうなんですよ。
距離のつめ方も変だし、だんだん不気味になるんだけど
とんでもないことをするようには見えないところが怖い。
その点、サイモンはとことんクズだった。
全く共感も感情移入もできない・・・
こういうやられたらとことんやり返す作品もっと観たいな。