ファイ 悪魔に育てられた少年 화이: 괴물을 삼킨 아이 映画感想
ファイ 悪魔に育てられた少年 화이: 괴물을 삼킨 아이 映画感想
★★★★☆
2013年製作 125分 韓国
※この先、少し映画の内容に触れています。
とにかく魅力的な韓国映画界。
私自身、韓国語の勉強の為もあってよく観るのですが
とにかく観たあとずっしりくる暗い作品が多い・・・。
これもそんな作品のうちの一つです。
心優しい少年ファイには、父親が5人もいます。
その5人の父親の正体は、強盗の為なら殺人も犯す犯罪集団。
ファイは幼い頃、彼らに誘拐され育てられたのです。
自分の境遇に対してあまり疑問も持たず暮らしているファイ。
そんな彼に対し、父親の内の一人のソテクは厳しく接しています。
別の父親ジンソンが「ファイは俺達とは違う」と
彼を大学に行かせようとしても、そんな意向もよく思わないソテク。
ソテクはファイに学問より犯罪を教え込もうとしますが、
銃で人を撃つことができず怖気づいてしまいます。
そんな彼に「お前だけがきれいな人間じゃない」と、
自分たちと同じ道に染めようとするソテク・・・
そしてある日、連れ出された犯行現場で
撃てと命令されたファイはとうとう人を殺してしまいます。
ついに悪事に手を染めてしまったファイ。
これで彼も父親たちと同じ犯罪集団に・・・と思うのですが、
人を殺めた事実より、恐ろしい残酷な事実が明らかになり
彼の人生は大きく狂い始めます。
どんどん狂気的になるファイを演じたヨ・ジング君は
当時15歳だったそうですが、演技力が凄すぎて本当にゾッとしました。
ファイという役が憑依している・・・
今回はストーリーを多く語れずにいます。
これ以上言うと丸っきりネタバレになってしまうので・・・
正直言えば、事実が明らかになったあとの展開は読めますが、
俳優たちの演技力に惹き込まれて目が離せなくなります。
一人の少年が変わっていく様子がリアルすぎて本当にすごい。
エンディングも本当に救いようないし、悲しかったなあ・・・
ソクテはしっかり悪いやつだし。
ドラマより断然映画派の私でしたが、
最近ドラマも観るようになりました。
ドラマは長いスパンで登場人物達を観ていくので、
映画より感情移入がよりし易いですね。